SALON 夕舟 BAG/ACCESSORY
EXHIBITION 或る一日2008 夜雨 Profile Contact

12/30 良いお年をお迎えください
ようやく仕事が終わりました。最後の鞄を納品して今年はおしまい。 今年一年は本当にいろんなことを
して、いろんなところに行って、充実した一年でした。いつもそばで、そして遠くで、応援してくださる
みなさま本当にありがとうございます。感謝感謝です。来年もさらにパワーアップして美しく楽しいもの
沢山お届けしたいと思います。どうぞ楽しみにしていてください。不安定な気候、お体には気をつけて!

12/25 クリスマスにお茶を煮出しながら
ジュウヤク、ハトムギ、ルイボスティーという妙なブレンドのお茶を煮出しながら書いてます。お肌の調子が
なかなか良くならないので最近は毎日このマイブレンドのお茶を作って飲んでます。お茶の色は濃い赤茶色。
クリスマスだしと思って買った花は真っ赤な二本のチューリップ。絡み合うように寄り添って咲いています。
最近いただいた、二月の満月の夜に作られたお塩には「情熱」をもたらすパワーが宿っているそうで、お塩を
使った料理のレシピ本を手に入れた途端、蒸し器をもらい、その帰り道で有機野菜の出店に出会ってタマネギ
とジャガイモをたっぷり手に入れた。ただ蒸しただけのお野菜にお塩をパラリ。ジャガイモはキラキラと宝石
みたいだし、タマネギもとろけるような甘さになる。溜まりに溜まった疲労のせいで肌は調子を崩したのだし
急に良くなるわけもないか・・・ゆっくりやさしいものを体に取り入れて治していくか・・・と気を取り直す
「頭で処理しない」今、私が大切にしたい事柄。体と心に素直に従い、頭の中だけで考えて解決させないこと。
しんどい時はしんどいし、悲しいことは心に残っているけど仕方ない。時間薬は誰にも平等に治してくれる。
今は少しだけ静寂を自分へ贈りたい。そしてただひたすらに作る時間を大切にして心を込めて作っていたい。
クリスマスは毎年少しだけ静かに自分を振り返る時間になる。全てが自分の糧となって新しい作品になる。

12/16 虹の扉が開くとき
彼女は31歳の誕生日の記念に「自分の中のぶれない価値観を大切にしたい」そう言って鞄の注文を
してくれました。何色にも染まらない色である「黒色」の鞄がいいということでした。黒色をベース
にしてゴールドやドット柄などで遊びのある女性らしいものがいい。 そして何かメッセージとなる
ような言葉を書いておいて欲しいとのことでした。 鞄のオーダーの仕方は人それぞれで、その時の
その人の気持ちを一番に考えてお話を聞いています。私はそこからイメージを自由に広げていきます
ゆったりとした布だけで作る鞄。黒いフリンジは揺れるたびに肌にしなやかに触れて心地よくなる。
そして私は彼女に「虹の扉が開くとき」というメッセージを込めました。それは、今ゆっくりと扉は
開いて彼女はそこへ入って行こうとしていると感じたから。虹の扉が開く時、もう恐れはいらない。
「黒」という色はおびただしい色が重なって出来上がる色でもある。ただ一つの色であり、沢山の
色の要素の重なりでもある。彼女の瞳はいつもとても透明で曇りがない。虹色が折り重なりできた道
をゆっくりと進んでいけるように心を込めて・・・。 新月の夜に静かに言葉をしたためる。

12/12 つかの間ひとやすみ
今年最後のイベントであるbar夜雨が終わった途端、熱がでました。駆け抜けたこの一年間の積もり積もった
疲労というやつが外に出たがっていたのでしょう。久しぶりに泥のように眠りました。夢も見ることなく。
そして目が覚めて冷蔵庫にあったものでお昼ご飯を食べ少し元気がでたところで「寝込んでいる場合じゃな
いわ!」と気合いを入れ直し冬のパーティのためのバックを制作することにしました。 ovalさんに入荷
します。ふんわりとしたお菓子のような小さなバックです。さりげないジーンズのときも楽しく持ってもら
えます。 なんとなく気分だけでもと思い先日小さな小さなツリーを買いました。これが以外にもキラキラ
として素敵な気分にしてくれます。いつか大きなクリスマスツリーを買おう。ふとそんなことを思いました
熱もたぶん下がったし、今年のお仕事をあとひとがんばりします。みなさまくれぐれもお体は大切に・・・

12/10 舞い降りてきた青い羽根
バイエルでの受注会 「マリーナのランデブー」も無事に終わりました。足を運んでくださったみなさま
本当にありがとうございました。 ふと気がつくと山積みになってしまったお仕事・・・。 これから
じっくりと大切に作っていこう・・・。 なんだか気持ちがざわついて、落ちつかず未だ言葉が綴れない
日々です。 今日はサロンへお客様が来られるので、南天の木を少しきれいに切ってあげました。その時
ふわりふわり 何かが舞い降りてきました。よくみると青い鳥の羽根ではないですか!! 驚きながらも
手をのばすとふわりと手の中に舞い降りました。小さな青い鳥の羽根。 遠くのものを探し求めるよりも
今目の前にある大切なことを見落とさないようにしなくては・・・。そう教えてくれているようでした。
11/24 今はしばしの静寂を
松江からもどりました。本当に素敵な時間を過ごしてきました。余韻が強すぎてなんにもできずにただぼんやりと
しています。3日間で本当にたくさんの素敵な方と出会うことができ、お話をすることができました。 草花へと
足を運んでくださり、作品展を見てくださったみなさま本当にありがとうございました。これからまたゆっくりと
旅でいただいたものを心に染み込ませていこうと思います。 「今はしばしの静寂を」 この言葉は
大切にしている映画の中にある大好きな台詞。 言葉などいらないことがある。何もかも静寂の中に全て存在して
いて、言葉などなくても全てが伝わる瞬間がある。そんな瞬間を私は大切にしている。 言葉を綴りながらも
そんな風に思う事はとても矛盾しているけれど、そもそもが矛盾することの沢山の重なりで成り立っていると思う
のでやっぱり「本当のもの」は言葉などいらないと思う。 旅の間に松江でいただいたものが沢山ありすぎてまだ
頭の中と心の中で整理できず溢れているようで、どうにか落ちつかなくては・・・と今温かいスープを自分の為に
作っています。 そうでもしないと、思考が宇宙の果てに吸い込まれてどこかへいってしまいそうなのです(笑)
舟と舟は見えない綱で舫われている。だから安心して旅をしていたらいいのだと今回の旅で思いました。今までは
出会わずにいた人たちも、同じように自分の追い求める道を迷いながらも歩いていて、ようやく出会えたときには
何のためらいもなく手をつなぐことができる。そんな風にゆるやかに旅を続けていようと思いました。 作品展の
搬出を終えて松江駅へ向かう途中でどうしても手に入れなくてはと思っていたものがあります。それは搬入の日に
出会った「太陽のフォーク」。小さなシルバーの太陽が無表情についているフォーク。旅の始まりの大切なお守り
にしようと思い手に入れました。私はおそらくこれから沢山の土地へ旅を続けることになります。ためらう事なく
そこへ歩いていけるように、恐れる事なく自分の言葉を語れるように。 旅をすることになるとは少しも思って
いなかった。それなのに私は今、舟を出し海へでてしまった。だから面白いのだとつくづく思う。 ふう。言葉を
綴りながらも何かが形にならずにうまく言葉になっていません。松江での作品展のことはまたゆっくりと綴ってい
きますね。最終日、念願の宍道湖の夕日を、最高に美しい夕暮れを見る事ができました。本当に幸せな旅でした。

11/16 松江までの道にて
先日松江に行った時の事です 朝早くに神戸を出て眠たいはずなのに頭の中は冴え続けて眠る事ができず
バスの車窓からの風景をひたすら眺めていました。岡山を超えたあたりから、急に山の色合いが変わりだし
ました。生まれて始めて目にする山の色でした。黄土色。一昨年は柿色の紅葉する木、昨年は黄金色の木。
そして今年は黄土色の紅葉に出会えました。山に生える全ての木が黄土色のグラデーションに美しく色づき
もみじの紅のように強くもなく、枯れ葉のように朽ちているわけでもない。静かに人知れず変化し色付いた
優しい色なのに心が揺さぶられ涙がでました。山の色をみて涙がでるなんて本当に久しぶりのことでした。
人の心を打つものの力とは、激しさだけが持ち合わせたものではないのだということを改めて知りました。
おなかの底にどっしりと響くようなものや、胸の中が温かいもので満ちいっぱいで零れてしまうようなもの
そういうやわらかいものにも、ものすごい強い力があるのだということを教えてもらいました。自然の色は
日々変化しているので、週末に乗るバスではまた違う色に出会うのでしょう。本当に刹那の美との出会い。
「そういうものが作っていたい」とふと思いました。激しく感情をぶつけるような作り方ではなく、もっと
静かにどっしりと生きていることが力となって生まれるようなものを。今はまだまだ地に足がしっかりつい
ていないような気がしているので、日々をただひたすら作る事で生きることでしか、思い描くものは生み出
せないのだということを再確認させられました。淡々とひたすら作る。来年の抱負にしよう。そうしよう。

11/13 松江で始まります
明日から松江での作品展が始まります。ディオゲネスの巡回展ですが、前回とはまたひと味ちがいます
昨日は松江まで搬入に日帰りで行ってきました。何故かとても居心地の良い土地で、何度でもゆったり
しに行きたいなと思ってしまいました。 きっと今回お世話になるギャラリーSOUKAのオーナーさんの
ゆったりとした物腰やお人柄のおかげだろうな。素敵なところなのです。もし旅する時間を持てる方は
是非訪れて欲しいなと思います。今回はなぜか、愛の花を沢山咲かせたくなりました。いつも咲かせて
いるじゃないか・・・という声が聞こえてきそうだけど、今回は特に。 生活を楽しみ、自分の気持ち
に素直に情熱をもって生きていること、それが伝わればいいなと思います。 そして今日は
イトヘンバー夜雨の日。昨日の搬入で少し気持ちが疲れて落ちつかず、マダムとして人をお迎えできる
状態になかったので、朝から少し自分にリラックスのためのご褒美をと思って、バラのお風呂に入浴。
深紅のバラの花びらを豪快にたっぷりお風呂にうかべて、いい香りに包まれながらリラックスしました
これお勧めです。真っ赤な花びらを身に纏うような豪華で贅沢な気分になれます。 そして明日からは
松江の展示スタート。取引先のお店のためにクリスマスフェアの鞄の準備。そして作品集の文章の準備
あとからあとから大切なお仕事があふれてて、なんて贅沢な毎日だろうと思います。がんばろう〜
11/7 マリーナのランデブー
12/4.5.6に大阪玉造のbeyerさんで鞄の受注会をすることになりました。移動サロンです。
「マリーナのランデブー」とは移動サロンのイベント名。夕舟という舟を出し、しばしマリーナに
停泊するように、旅しながら誰かと出会っていくのだと思うと楽しくって、そんな名前になりました
それに合わせて、作品集を作っています。最近はそのための鞄の撮影をしていました。今までの作品
についての文章や、大切にしている心を文章に綴っています。過去にオーダー鞄を作らせてもらった
お客様に連絡をして、鞄を撮影させてもらったりもしました。 お客様が鞄と共に過ごしてきた時間
がとてもいい具合になじみ、どの鞄もすっかりお客様の鞄になっています。私は鞄が出来上がってか
ら誰かの手元に届いたら、その後は目にする事は少ないので、今回の撮影は貴重なすばらしい時間と
なりました。 オーダーメイドでその方のためにお作りする鞄は、世界でたった一点ということ以上
に、その方の現時点の人生の欠片を少しだけ縫い込むような大切な鞄になるのだと思うのです。だか
ら私にとってもそのお仕事はとても大切な時間になります。それを長く大切に使っていただいている
のを見せていただく機会ができ、本当に感無量、仕事続けてきてよかったと心から思いました。
松江での作品展の作品もほぼできあがり、今は最後の仕上げになっています。 12日に搬入に行く
のでそれまでにイメージをしっかり固めておこうと思います。いろんな作業を同時進行でやっていた
ので時間が経つのが本当に早いこと早いこと・・・・・明日は星ヶ丘の秋祭り。 11月はなんだか
盛りだくさんでテンションがあがってきたので、空回りしないように気を引き締めよう・・・・・・

10/15 salon 夕舟
ようやくサロンのページを作りました。もっと沢山の方に「その人の生活に寄り添う鞄」をお作りしたいな
と思いサロンを持ちました。かれこれ5ヶ月ほどたってしまいましたが、ようやくいろんなことが整ってき
たので、もっと気楽にこの場所に足を運んでもらえたらと思いHPにも告知をさせてもらいました。 作品展
以外でも作品を見て手に取ってもらえる場所です。そして、いつかはオーダーをと思ってくださっている方
にも、気楽にいろいろと見てもらえたらと思っています。来年はワークショップもこの場所でしようと思っ
ています。いろんなことが生まれる場所にしたいので、メールにて気楽に問い合わせをしてくださいね。
そして、これまたようやく。 EXHIBITIONも告知しました。11/14から松江で作品展です。 今回は
生活のそばにあるものも作ってみたくて、小さな花びらのようなコースターや美しい花の形のポットコゼー
テーブルセンター・・・などなど。いつもの鞄に加えて、新しい素敵生活を楽しめるようなものが沢山です
日本の神様がみんな出雲大社に集まるという神有月の島根県。ぜひこの機会に訪れてみてください。
10月予定していた山口県の作品展は春に開催する事にしました。虹が浜という土地には春が似合いそう。
そして。久しぶりに長々と日記でも書いてみようかな。 最近ちょっぴり愛において落ち込むことがあった
ことで、手が思うように動かなくって作れなかったツケが今頃・・・・。どんなことがあっても作り続けら
るような強い精神力が欲しい。そしてコレを機にものすごいいろいろと考えてみました。自分が向かいたい
ところのこと、今私にできる事、これからやってみたいこと。そうして、友人に話してみたら思わぬ素敵な
計画が生まれました。今の自分ができる最大限素敵なことです。詳細が決まったらすぐにお知らせしたいと
思います。一人で作る日々はちょっぴり寂しいので、サロンにもっと気軽に遊びにきてもらえたらといつも
思っています。お店として毎日オープンすることはできないけれど、週に何日かだけでもふらりと来てもら
える日を作って、普段お店には卸していない小物なども見ていただけるようにしてみようと思っています。
夕暮れの幸せに満ちた光をたくさんの方に浴びてもらいたいと、陽が沈みかけた夕舟にて・・・・・。

9/30 愛の花
ふと先日の山歩きの時間の中で出会った言葉を思い出しました。私が山歩きをご一緒させてもらっているグループ
は大学時代の恩師のお仲間で、過酷な現実を生き抜いてきた方ばかり。そんな方たちとのお話の中で、「この世の
理性では対処しきれない」という言葉が印象的でした。なるほど。その時のお話はたしか笑える話だったのだけど
自分にとって笑えないような困難に出会ったとしても、この世の理性で判断してどうにかしようとしてもどうにも
ならん事もあるのだと思うと、ああだこうだと考えていたところで、いつまでたっても立ちすくんでいるばかり。
答えのない出来事が起こったときは 「たいした事じゃないわ」と言って前を向いて笑っていられたらいいと思う
考えていても何も始まらない。すべてをおおらかに愛しながら前へ前へと歩いていたいと願う今日この頃です。
以前にも少し書いた事があるのですが、ラトビアのLIGOと呼ばれる夏至のお祭りの夜、その夜にだけ咲くという
シダの花の伝説があります。その花を見たものは富と幸福が得られるとか、その花を見つけた恋人たちは永遠に
結ばれ幸せになれると言われているそうです。その花は愛の花と言われています。そして、またもや見てしまい
ました。白い小さなシダの花。 といってもシダに花は咲かないと言われているので、これはちょうどいい所に
ほかの白い花がシダに同化していたのでしょうけれど・・・。シダの群生する中にちょうど真ん真ん中にぽつん
と白い花が一輪咲いていました。ああ、愛の花だ。私は一人そう思いながら静かに山の緑を踏みしめました。
鞄取り扱い店舗が増えました。 大阪北堀江のBriller(ブリエ)さんです。ヴィンテージの洋服や小物などを扱う
素敵な服屋さんです。輸入雑貨も置いてありこちらも素敵です。私のは刺繍の作品や鞄などが見ていただけます。
大阪はずっと取り扱い店舗がなかったのでお客様にも個展以外でも鞄を見てもらいやすくなることが嬉しいです。
Briller :大阪市西区北堀江2−6−19 06-6534-8615 OPEN 12:00-20:00 水曜定休日

9/22 栴檀の実
大切な人をサロンへお招きすることがあり、花を買いにいきました。前々から気になっていた花屋さんへ行くと
私の大好きな栴檀の実がどっさりとおいてありました。栴檀を花屋さんでみたのは初めてで、ものすごく興奮し
花屋の店主さんと道ばたに大きな枝を何本もならべ、どの枝振りがいいのかと話しながら選ばせてもらいました
そしてサロンに生けたら、やっとこの場所が完成した。という面持ちになりました。空間が一気に私のイメージ
するものと一つになりました。なにかあと一つ欲しいと思っていたエッセンスが栴檀だったのは自然な気がして
私の中に蓄積されてきた西洋と東洋の美しい世界、そして私の中にある古い記憶、そういうものがやっと一つに
なって落ちついた気がして嬉しくなりました。栴檀は私と星ヶ丘を繋いでいてくれる大切な思い入れのある植物
です。その実りを眺めながら次にある作品展のための作品を作っています。 イメージが見えなくなったときは
今そばにある大切なものをゆっくりと見つめ直すとひらめきがやってきたりします。 今日静かに心を落ち着け
て作品展で置いておくための作品集のテキストを書いていました。その時に突然に素敵なイメージは舞い降りて
きました。ひらめいてしまったその鞄は、あまりに日常に不向きなイメージだったのですが、作品展をさせても
らうお店のイメージととても合う気がするので作ってみようと思います。楽しみ楽しみ。情熱がかえってきた。

9/17 翼を持たずに生まれてきたなら
心が乱れて何も作れない日々。こういうことは本当にたまに起こることですが、どうしようもなく作ろうにも針を動かす
手がかたくなに動いてくれないので無理矢理に作ろうとするときっとおかしなものになるだろうし、今は静かに心が平安
を取り戻すよう努力しています。そこで努力するのもおかしな話だけど、深呼吸をしても瞑想をしても、なかなか元には
戻れなくてひたすらに心をオープンにしてゆったりと現状に身をゆだねてみることにしています。そんな折、ある写真集
が届きました。真っ白な表紙の写真集。私が以前サロンの撮影をお願いした写真家の河田さんからの素敵な贈り物でした
河田さんが選んだ写真をきちんと製本して形にしてくださった写真集でした。本当に驚いてしまいました。そこには私の
サロンと私自身がその空間のまま静かに写真になっていて、一つの物語を見るような写真集になっていました。河田さん
の目線で撮られたサロン。その空間をとても大切にして下さっていることが伝わってくるやさしいまなざしを感じました
「翼を持たずに生まれてきたなら、自分で翼を生やせばいい。そうすれば飛べるから。」最近出会った言葉なのですが、
私のサロン空間は、本当に何も持っていなかった頃の私から、少しずつ少しずついろんなことを学んで積み重ねたものが
今ようやく一つの形になって私を包んでくれている、そういう空間なのだと思います。 自分自身の生き方すら知らず、
わからずに泣きながら何かを探し、探しているものすらもわからないような日々を超えて、ゆっくりとゆっくりと積み重
ねてきた空気が今の私なのだと思います。あの日々がなければ今の私はいない。悔しさやうまく進めないことへの苛立ち
もすべてが必要だった。それを知らなければ一針の重さを知ることもなかった。だから今、作れない時間をひととき過ご
すことになってしまったのも、しっかりと自分の気持ちを見つめ直しこれからの作品に深みを与える時間なのだと思って
静かに手をとめました。明日からはまた気持ちを入れ替えて、お待たせしている鞄をしっかりと作ろうと思います。今の
自分が未来の自分を作る。羽根を一枚一枚生み出していれば、気がついたら翼になって飛び立てる日もくるでしょう。

9/3 衣食住 山歩き 曼荼羅
八月の終わりに久しぶりに山を歩いて来ました。今回は六甲の方で近いのに一度も行けてなかった所です
住宅街を抜けて少し山に入ると、もう緑に遮られて日射しが穏やかになります。風がやさしく感じられて
すぐに自然の一部に戻れる気がします。普段の生活の中ではどうしても同じ風が吹いているとは思えない
けれど、確かに風はいつもただ吹き抜けているだけなのですよね。不思議です。 ただ歩く事に集中する
と体の力も抜けてきて楽に歩けるようになります。これは先日サロンに来てくれた梅田夫妻との話の中で
も出て来た事。旦那様の梅ちゃんは山を歩いているときは景色をみることよりも「自分の体がどう動いて
何を求めているのか」ただそれを感じながら歩いている。と言っていました。山にいると考えるというよ
りも全てを「感じる」ようになります。体と心は一つになって、頭で考えることよりももっと直接感じる
ようになる。そんな風に思うと毎日の生活ではどうして考えてばかりになるのか不思議です。何もない事
がそれを可能にしているのかもしれないです。梅ちゃんリエちゃんの梅田夫妻とゆったりとご飯を食べな
がらそういうことはすべて繋がっていて、毎日の生活の中でもきっと大切なことだろうと熱く語り合い。
二人は本当に素敵な夫婦なのです。「衣食住」という一つの単語が存在するように、この三つはやっぱり
繋がっていて、それを「自分が心地よく感じること」を選んでいくことで生き方が大きく変わってくる。
これは本当に大切なことなのだと三人で「最後はそこやね」と妙に納得。 忙しさに流されてしまうような
そういう毎日のほんの少しの時間でも「自分が心地よい何か」を取り戻すことで「本来の姿」に戻れる。
それは山を歩いているときに感じることと同じだなと思うのです。 他の人やものと比べる事なく、ただ
自分の深い深い意識の部分が感じる平穏な境地。 これは私が刺繍をするときに感じることとも一緒です
ただ刺繍を刺すことだけ。一針一針が真っ直ぐ進んでいく事を大切にしていると、そこにはとても平穏な
時間があります 。自分にとって何をしていたらそういう気持になれるか、少し想像してみると心の声が
きっと何かを教えてくれると思います。そして出来上がってきたのが「曼荼羅」のような刺繍でした。

8/28 霧が晴れたから
この何年か鳥の刺繍を沢山している。シックなものからキッチュな鳥まで・・・。今回の鳥は何となく
どこかの民族の守り神みたいな鳥にしたかった。 そう思ったからなのかどうかはわからないけれど、
ものすごく早く仕上がってしまった。刺繍を刺す速度が日に日に早くなる気がしている。訓練すると
そのうち手が勝手に動くようになるのだろうな・・・。 小さなハーフムーンのクラッチの刺繍鳥。
ovalさんに日曜日にお届けします。 このところ一つずつ、とっても少しずつしか納品できないの
ですが、でもコツコツ手仕事をていねいに作っています。 さて。ようやく心のつっかえがとれ
たので、言葉がハラハラと舞い降りてきます。あんなに日記を書く事ができなくなっていたのに、
びっくりするくらい言葉を綴れるようになりました。本当にとことん正直な人間だと思います。
霧が晴れたから。 私の中でぼんやりとしていたものが急にはっきりと色付き道を作りだしました

8/27 バイエル
久しぶりにふらりとバイエルに行ってきました。 バイエルは私のソーイングギャラリースタッフ時代の
仲間で大好きな二人、梅田夫妻が大阪玉造で営んでいるブックカフェです。作家さんとの繋がりも大切に
しているカフェで、ポストカードを頼まれていたので納品してきました。他では購入できないものなので
バイエルさんにいったら手に取ってみて下さいね。一枚ずつ作っているので全部違います。七本の緩やか
な波を重ねて出来上がる私の紋章を刻印しています。作っていてもとても楽しかったので、しばらくの間
自分の中でブームが続きそうです。どんどんと広がり、奥行きのある形に変化していく形。 このところ
変化し続けるということについてよく思います。ゴールというのは私にとってはきっとなくって、どこま
でもどこまでも続いていく道をよそ見もしながら、寄り道もしながら・・・楽しんで歩いていて、何かを
見つけた時はそっと拾い上げて、一つずつ変化していく。それを重ね続けて、いつかふと何かを達成でき
たときに魂が体を離れるのだろうな。何て思ったりします。まだまだ私には学んでいかなくてはいけない
ことが沢山あります。 最近ピラティスに通っているのですが、骨を一つずつ動かし整えていくことで体が
静かに整っていくような気がします。目に見えない変化。見えないということは、イメージをするしかな
くて、それは私の仕事とも良く似ているなあと思います。お客さまが感じている事や、思い浮かんでくる
デザインや色、形をまずは心の中でイメージする事から始まる。それを目に見える形に作り上げている。
形にできない、そう思った事は一度もない。無意識のうちに強く自分を信頼して仕事をしているようで、
そんな風に人生を力強く生きることができたら本当に素敵なことだと思いました。秋の風吹く午後に・・

8/21 双子のポーチ Expect a Miracle
今日小さな花壇の水やりをしていたら、南天に実がついているのに気がつきました。冬には真っ赤な実を
つけて楽しませてくれる植物。今は緑色の美味しそうな実が沢山増えて来ている最中といった趣きです。
バジルはバッタにことごとく葉っぱをやられているので、元気に実ってくれているのを見て嬉しくなる。
今年の冬がとても楽しみになりました。昨日、自分の中で少し思い切ったことをしました。何故かずっと
心に深く引っかかっていたこと。それをエイっと行動に移しました。何十年か分の勇気や覚悟を使い果た
した気分で、今日は暑さもあってやや脱力・・・。 現実を動かしていく力というのは、やっぱりそれな
りに大きなパワーが必要なものです。 しかし、自分の中に存在する勇気やパワーをぐいっと引き出して
みると今まで知らなかったけれど、自分にもこんな勇気がちゃんと存在したんだという大きな意識の変化
がありました。 心に秘めていることを、実行してみること。それは人生の中でとてもとても必要な学び
なのだと知りました。どんなに行動力があるように見えても、実際はなかなか言い訳をしたり理由をつけ
たりして、現実に動けなかったりします。 一番向かいたいところへは足が動かなくなってしまいます。
でも何かに背中を押されたときは、それがゴーサインなのだと気づき大きく前へ進んだら良いのだという
ことを昨日は実体験で知りました。「答えは情熱の向こうがわ」にあるそうです。大切な学びの瞬間。

8/14 極楽鳥の鞄
鞄だけど、絵をみているようですね。 今日お会いしたお客様はそんな風に楽しそうに話してくれました
そういえばそうかもしれないな。鞄を作る時も、服を着るときも、料理を作って盛りつけるときも・・・・
何かを描いているのかもしれない。自分の中に見えている美しい形や色彩を風景という空間の画面に描いて
楽しんで生きているのかもしれないです。だからたまに・・おかしなことにもなるのです(笑)お客さまと
ゆっくりとお話をする時間。私にとっては本当に大切な時間です。 一人一人のお話を聞いてそれから鞄を
イメージしていくのはとても楽しい。一生のお仕事になるだろうなと思います。写真の鞄はこの秋に向けた
もので、ovalさんに近々お届けします。どこかの国に密やかに飛ぶ、目映いばかりの尾っぽの長い極楽鳥。
そんなイメージで仕上げてあります。 話は変わりますが、この夏はイメチェンで髪型を変えてみたものの
ちょっと切りすぎたな〜と思っていたら、今日はとうとう「未来から来た子供」みたいと言われてしまった
真っ黒の髪でこじんまりとしたマッシュルーム。宇宙から来た子供ではなくてよかった・・同じなのかな?
夏だし子供でもういいや。なんて投げやりにもなっています(笑)待ち合わせをしても友達でも気がつかず
サイバーな女の子のようになってしまいました。発見したら声をかけて下さい。イメチェンって怖いな。。

8/5 夏の工房にて生地を干す
七月の末から4日間だけ、私の夏休みとして新潟の「大地の芸術祭」に行ってきました。涼しかった。
棚田が続く緑の中、車はどんどんと峠を越え、山の中へと入っていくとこつ然と廃校になってしまった
小学校が現れます。本当にこんなところに人が通っていたのだろうか・・・と思わずにはいられない程
そのあたりにはもう人の気配がないのです。そういう学校や、古民家を丸ごと使って作品が作ってあり
何だかいつも小さなものを作る仕事の私にはスケールの大きさにハッとさせられたのでした。 視界を
広げていくというか、遠ざかって見ないと全体像が見えないようなものを作るというのは今までにない
作業だなと。 そして、過疎の進む集落を芸術の力で少しでも人が交流して活性化させていくやり方が
成り立っているのだというのも面白く、貴重な体験でした。帰りは東京回りで師匠の個展に顔をだし、
ずっと見たいと思っていたマーク・ボスウィックのインスタレーションを見に行き、刺繍の展覧会にも
行って来て盛りだくさんのアートな夏休みでした。 夏はこれからだというのにもう夏休みは終わり。
この数日間、サロンへ来てオーダーをして下さったお客さまの鞄を一つずつ順番に作っています。一人
一人の顔を思い浮かべて、きっとこういう色を身につけると楽しい気分になってもらえるだろうな。と
か1人で想像して布を選んでは縫っていきます。 気がつくといつも1人で閉じこもっている気がして
ああ、いけない。と何かしら用事を作っては外へ出るようにします。夕暮れは風が吹いて少しほっとし
ます。今年はとても涼しい夏だと思うのは私だけでしょうか・・・。紫外線は強烈だけど。夏が好きな
私は太陽が強烈なほど、何かエネルギーが溢れてしまって。調子に乗って自転車で河原を走ったりする
のですっかり灼けてます・・・。 10月に山口県で小さな個展をします。その後は11月末に松江。
今回のテーマは「旅を続ける」。 旅先からあなたへ手紙を出すように、その土地からの空気を入れて
作品をつくって作品展をしてみたいと思っています。あなたはどこかで土を耕して力強く美しいものを
育てている。私は今少し遠くで同じ空を見上げて、雨が降ればあなたの土が豊かになる事を嬉しく思い
太陽が照りつけてくれば、実りを祈る。 そばにある愛しい作業と、遠くで土を耕している大切な人。
このところの私は広くゆったりとしています。夏が終わるころには溢れるエネルギーを作品へと静かに
転化させていられたら良いなと思います。大切なもの一つ鞄に入れて、どこまでも旅をしていたい。

7/24 不思議な予定調和
七重は元気なのか? そう思っている人がちらほらいてくれるでしょうか? 最近また言葉がつづれず
日記も書けないままに日々が過ぎていました。毎日が充実の中で、本当にあっという間に過ぎてます。
いただいているお仕事を大切に丁寧に。毎日気持を入れ替えてコツコツと作り続ける日々です。それは
本当に私にとって愛おしい日々で、何だか生きててよかった。という言葉は変だけど、そう思います。
次から次へと新しい注文があって、全然ついていけてないけど・・・。何とか出来る限りは沢山作って
お届けしたい。 そんな毎日です。そして、ふと気分転換に髪でも切ってみようかなとショートカット
にしてみました。十年ぶりくらいのショートカットかな。久しぶりすぎてまだちょっと変な感じです。
そしてすごい偶然を発見したのです。 先日、私がずっと応援している画家好青年の原君の作品を購入
させてもらいました。 コラージュのようなペイントの不思議な、でも大好きな世界。 嬉しいな〜と
よくみると、コラージュされた額縁の中には新しい髪型の私にそっくりのマダムがいるのです。何故?
髪を切ったのは作品を受け取る前だったので、なんだか不思議な気分です。工房の作業場のすぐそばに
そっと飾って眺めています。とても素敵な予定調和。 最近ようやく情熱が舞い戻ってきて恋がしたい
なと思います。というか、恋をしないと情熱が有り余ってしまって不完全燃焼なのです(笑)夏だしね

7/13 その人のために
あっというまに七月も半ばになっていました・・・。毎日が本当に充実のなかでどんどんと過ぎます
それはとてもいい事のような気がしています。訳がわからんないままという感じではなく、何かをす
ることで時間があっという間に過ぎてしまう。そんな毎日だからです。今はちょっと急ぎのオーダー
の鞄を作っています。結婚式に出るのでその時までに完成できたら持っていきたいので・・・という
ことでした。他のオーダーのお仕事もしながら、でも楽しくパーティのためのバックを作っています
今日は夕ご飯のときに、赤ワインが少し残っていたので1人で何故か乾杯をしました。唐突に・・。
何を乾杯したのかは秘密です(笑)でも何か特別で楽しい気分になっていたのでそういう日もいいか
しらとめずらしくウキウキと夕ご飯を作り、何故かお赤飯を炊く事になり、めでたい日になりました
何かが起こる前に、先にお祝いをしてみる。こういうのもたまにはいいのかもしれませんね。

6/29 愛もパワーアップして
先日11月に開催予定の個展の打ち合わせのために松江までいきました。 そして以前からいつかは
行こうと思っていた出雲大社へお参りしてきました。ちょうど七夕に星ヶ丘のイベントで愛のお守り
を今年も作るので、愛をパワーアップさせたいなと思って。縁結びの神様です。 今年の七夕の日は
とても特別で、満月になり、月食も起こります。そして私はといえば出雲大社で頂戴した縁結びの糸
でお守りを作ります。ああ何か素敵な事が沢山の方に起こりますように!!愛をたっぷりと込めて。

6/21 雨の沁み込む花
最近思いがうまく言葉にならなかった。というのは、きっと気持を素直に綴る事ができなかったから
ようやく自分に素直になることができた気がして、こうやって少し何かを綴ってみようと思えた。
今日出来上がったカゴのバックはオーダーをいただいていたもので、随分お待たせをしていたもの。
お客さまを思い浮かべながら作っていると、やっぱりその方の好きだろう色や柄がすんなりと決まっ
ていつもとはまた少し違う楽しい時間になる。小さな花が沢山溢れた布ばかりを選んで鞄を作る。
雨の音が聞こえる。 此処で聞く雨の音は、愛しい人の鼓動のように聞こえとても安心してしまう。
やさしく染め上がった布で作る花に雨の音が沁み込んでいく。とても優しい時間。零れるような花。
時間はかかるけれど、その方に届いた瞬間からきっとすぐにその方の一部になるだろう気がする鞄。
そして私はというと、たまりにたまってしまった疲労でふらふらになっていた。 気が抜けたときが
ちょっと怖いなと思っていたけど、立て続けに親しい大好きな人達に会って気が抜けた・・・のかな
ふらふらになった。 そして楽しみにしていた予定をキャンセルして心と体の休息をとる事にした。
23日は新月。何か新しい素敵なサイクルに突入する予感。楽しい予感。 だから休息をとらなきゃ
いけない気がした。そんな風に過ごす間に、私は自分の中に一つ発見をした。それは「消えない炎」
だった。どれほど時間が経っても、誰にも消せない、ましてや自分ですら消せない炎。そんなものが
私の中にひっそりと燃え続けているのだった。人間てすごいなと改めて思う。そして雨に包まれる。

6/8 夜雨は恋人の日(6/12)
今月の夜雨は「恋人の日らしいよ」と友人からのお手紙に書いてあった・・・。 なんとまあ
そんな思惑通りのようなこともあるのだなあと気になって調べてみら。ブラジルのサンパウロ
では「縁結びの聖人」アントニオの命日の前日である6/12を恋人の日として、お互いに
フォトフレームを贈り合うという風習があるそうで・・・日本でもなぜか普及させたいからと
この日は恋人の日になったそうです・・・。 ロマンティックなことだけは受け入れる主義な
のでフォトフレームはさておき、恋人の日を存分に堪能してもらえるように愛に磨きをかけて
今月も夜雨を開催します。前月は満月だったし、今年も素敵な夜になっていきそうだ・・・。

5/31 ( photograph 5/26 Yousuke Kawata )
工房にしている部屋にいると、どうしようもなく泣きたくなるような光に包まれることがある
その光は家自体が醸し出すものなのか、その時間の生み出す奇跡なのかはわからない。けれど
本当に「もうこれ以上に幸せな時間はないだろう」と思えるような一瞬を何度も感じることが
できる。それは日だまりのあたたかな光の中、心底信頼できる恋人に抱かれて、安心しきって
眠れるような、問題や不安や、恐れなんて何にもないかのような、安らかで穏やかな気持で
守られている。そんな気持にさせてくれる。一日の間に、そんな時間が何度となく訪れる。
だから今は何だかとても幸せに包まれる。 昨日とても久しぶりに気心しれた仲間と集まり
わいわいと楽しい夜を過ごした。その顔ぶれで集まれたのはもう何年ぶりなのだろう・・・
そしてふと、自分を取り戻せたような安心できる空気を思い出した。長所も短所も知られて
いて、でもそれを気持よく見守ってくれている人達。ふんわりと気持の良い舟に乗って漂う
ような感じ。ブランデーのように深い梅酒をちびりちびりと飲みながらそんな風に思ってた。
工房の光が、そんな気持をふと思い出させてくれた。 1人で黙々と作業する中で、孤独を
感じることが少ない訳ではない。それでも今は「ああ、1人ではないのだなあ」とふと思う
そして、私自身が泣きたくなるように安らかで穏やかな空気を醸し出している人でありたい
と思う。そこにいるだけで、芸術的に美しい。そんな風でいられたらと今日は心底思った。

05/27
日々はどんどん過ぎてしまいます・・・。サロンの風景はいまのところこんな感じ。夕暮れにとても
優しい光の降り注ぐ気持のいい一室です。早く沢山の方に訪れていただけたらと思います。が、案内
がまだ出来上がりません。しばしお待ち下さい。 先日友人の結婚式につけるヘッドドレスを頼まれ
久しぶりにパンチの効いたゴージャスな羽根飾りの作品を創りました。色の洪水のような素敵な作品
最近は結婚式に関するお仕事も増えてきて、華やかに幸せ時間のお手伝いができてとても嬉しいです
サロンに写真を撮りにきて下さった写真家さんは「もう三十年くらいここで作ってそうですね」との
言葉。ああそうかもしれない・・・妙に懐かしいから。と時間の計算が合わないけど納得したりして
不思議な毎日を過ごしています。穏やかなようで、でも沢山のことを吸収して過ごしている毎日です

05/07
ふと気がつくと五月も一週間を過ぎてしまいました。怒濤のように過ぎた二か月間。まだどこかしら
ぼんやりとして、忙しさから抜け出せていません。一ヶ月弱日記を更新することすらできなかった。
やっと少し日々の生活のペースを取り戻しつつあります。そしてようやく新しい工房にも人が訪れて
オーダーをしていってくれます。 6月始めに数日ほどアトリエ開きの日を作ろうと思っています。
今はそのご案内を作っています。新しい土地はとてもゆったりとしていて、自分らしいペースができ
ていきそうで嬉しいです。とても気分良く環境を整えています。6cさんの空間で浮かべた舟のような
ゆったりとやわらかな空間になればと思います。やりたいことが山積みになっていますが、一つ一つ
楽しみながら進めていくつもりです。いろんなことが始まるので、どうぞ楽しみにしていてください

04/15
お知らせです。来月のiTohenバー夜雨は二週目はiTohenさんがお休みのために急遽日程を変更しました
5/9土曜日に中津のギャラリーPANTALOONさんで開催される佐藤貢展のレセプションパーティにて
出張夜雨をすることになりました。詳細はまた決まり次第お知らせしますね。
04/14
本当に小さなブローチです。ワークショップで作るものです。
しかしこの中に今の自分の真心がぜんぶ包まれています。このマークは今の私の紋章です。七本の美しい波
それを重ねてできた一つの形。今だから生まれた形なのだと思います。そんなものをゆっくりと時間をかけ
みなさんにも作って楽しんでもらいたいなと思います。新しい工房は「地に足の着いた場所」という感じが
していて、とてもゆったりと心地の良い時間が持てます。いつもの自分そのまんま。だから気負ったり背伸
びしたりしなくてもいい。自分が一番気持良くいられる環境を、今はゆっくりと静かに整えているところ。
最近はそれがとてもとても楽しく幸せな時間です。 このあいだ、時計を買いたいなと思って入ったお店で
何故か松下幸之助さんの本を買いました。それをバイブルのように静かに読みながら「何て自分は甘えてい
るのだろう、しっかりせねば」と目を覚まされた気がします。目の前にある大切なお仕事に感謝しながら、
やっぱりただひたすらに良いものを作って送り届けることしか私にはないのだと心にずっしりときました。
自分が自分の信念に恥じないで、誇れるような仕事をただひたすらに続けて行こうと改めて思っています。

04/13
ようやく引っ越しの荷物が少し片付きほっと胸をなでおろしています。仕事の道具を移動すると環境が
整うまでは仕事が一切できなくなるのでもう覚悟を決めて美しい工房の空間作りに専念していました。
あともう少し気になるところを直して、来週からは6Cさんで開催の個展の追加作品を少し作ります。
花の咲き乱れるカゴバックを作りますよ。女性の方は必見です。うっとりしに苦楽園へ来て下さいね。
今は少し落ち着かない日々で日記も更新できずにいました。そうそう、6Cさんでもワークショップを
します。星ヶ丘でやった小さなブローチ。今の自分の心を見つめながら自分の紋章を描き刺繍します。
男性も女性も、静かに自分を見つめなおしながらひたすらに縫う時間を一度体験してみて下さい。とて
も良い時間なのです。ワークショップの日は4/26ですがその他の日でも随時できるように準備する
つもりです。のんびりと時間がある方は是非。(参加費3500円/糸切りバサミと筆記用具があれば
お持ち下さい。なくてもこちらでご用意しています。問い合わせは6Cさんへ)さあ、来週からは心を
こめて花を咲かせていきます。ゆったりとした宝の舟を6Cさんの空間に作ってみたいと思います。

03/31-04/01
個展が終わり、息つく暇もなく新しい工房のペンキ塗りへ。ちょうど4年前の三月、私は雨月サロン
という名の工房を持つことにしました。そのときもやっぱりペンキ塗りをしていました。 奇しくも
あの時と同じ日に私は自分の居場所となる物件を決めたということに今日気がつきました。不思議。
確かなものなど何も無いけれど、恐れや不安で自分を曇らせてしまうことはもう二度としたくないと
今は目の前にある大切なことのみを考えてひたすらに歩いています。本当に私はいつもひたすらに。
そして33歳の誕生日を迎え、愛について思いを巡らせていました。私の心の中には長い時間をかけ
とても大切な愛が育っていました。それはたとえ手放しても消えることなどないのだと知りました。
それはきっととても大切なことで、私の生きる指針で、またモノを生み出していく力でもあります。
さて。今週末には工房の大移動をします。しばらくの間ネット環境が整わないのでメールのお返事が
遅れるかもしれません。ご了承下さい。 4/21から苦楽園にて巡回展です。春満載の鞄を作って
並べるつもりですので、そちらでゆったりとお会いしましょう! 詳しくはexhibitionのページにて

0324
星ヶ丘に小さな花びらのような袋が沢山並びました。 手に包むとふぁさっとします。不思議な
重みのある軽さです。 前半の一週間を終え、今日は中休み。工房引っ越しのための準備の日。
ペンキの大缶。取り替え工事のための換気扇、などなどをホームセンターに工務店のおじさんと
買い出しに。いよいよ新しい計画も動きだしワクワクとする。 ちょうど個展の終わる29日に
新しい工房の工事がある。終わりが始まりになる不思議な日取り。そのあとはもう怒濤のように
ペンキ塗りから床の塗装、小さな花壇の植え替え、そして引っ越しと続いて行く。その間に私は
一つ年を重ねる。 お彼岸は二十四節季で一年の始まりの日なのだと聞き、自分自身も誕生日が
あり個展も旅の始まりであり・・・・何もかもが新しく生まれ変わるような新鮮な気持になって
今は生まれたての赤ん坊のように、見るもの全てが美しく感じ途方もなくわくわくとしてしまう
あと一週間。星ヶ丘にてお待ちしています。もうご褒美のようにひたすらゆったりしています。

03/14
朝から降り続く雨は、どんどんと激しくなってゆく。春の雨はとてもあたたかくて好きだと思う
久しぶりの夜雨の夜を過ごし、とても良い時間だったので余韻が心地よくて眠れなくなってしま
った。だからようやく少し日記を更新できました。毎日ご飯の時間と眠る時間以外は作っていま
す。 不思議なくらいひたすらに縫い続けていて、古代の作り手のスピリットが私の手に降りて
きてくれたような気さえしてきます。美しい形。それだけを目指して作り続けています。楽し。
搬入まであと4日。どこまでできるか、今は自分を信じて一針一針を見つめて過ごしています。
どうぞゆったりとの〜んびりと、星ヶ丘に遊びにきて下さいね。お会い出来るのを楽しみにがん
ばっています。個展は沢山の方に会えるから、それだけでも私にとっては大切な時間なのです。

03/02
ディオゲネスの袋
もうひたすらに作っています。小さなものをこんなに沢山作る事がいままでなかったので
とても不思議な気分です。 アトリエの大移動が決まってからというもの、運命の流れに
ついていけないような、ざわざわとした毎日を送っています。でも、どんな心境でも今は
個展のためにとにかく作るしかないので花粉症に負けそうになりながらもがんばってます
内側に使う布を探していてふと大切な布があった事を思い出しました。それは祖母が残し
てくれた布で、私にとってはとても思い入れのあるものです。1人でする作業が少しだけ
心強くなりました。心のバランスをとれるように何度も大きく深く呼吸をして作業再開。

02/25
月の涙 沢山できてくると少しすごいもののような感じがします。インドで昔から大切に守られて
きたお守りのような・・・。小さいけれど、そんな貫禄が十分に備わっている首飾り。 赤い糸は
このために編まれました。まだまだ海になるには作り足りません。 先日の「愛を育む時間」によ
って自分の中で一つの決断をしました。近いうちに再び工房を持つ事にしました。本当は少しずつ
怒濤のように(笑)いろんなことがもう決まってきているのです。完成したらお知らせしますので
どうぞお楽しみに。そして、工房のために一番最初に買いそろえたものというのが何と植木でした
明妃という名の美しい椿、La vie en roseという名のバラ、ローズマリーに小手鞠・・・根をはる
ということを大切にじっくりとゆったりとがんばりたいと思います。まずは星ヶ丘の個展のために
心を込めて作ります。月が流した涙が溜まって海になったのか、人が流した涙が空に届いて月から
零れたのか・・・。どちらにしても私は大きくゆったりとした海のようなものを作りたい。

02/22
にこにこの日。 「愛を育む時間」親しい友人を招いて作品の制作のお手伝いをお願いしました
ゆったりとお守りのような小さな作品をつくる時間は、どう考えても女性の中にある愛を育てる
時間となるに違いないと思い、それを1人だけでやっているのが何かもったいなく感じました。
だから「静かに愛を育む時間を持ちませんか?」と呼びかけてみました。そんな風にいいながら
私からのSOS発信だったりするのですが。雨の降り出した午後、静かに赤い糸をひたすらに編む
作業や、ふわふわとしたワタを小さな雫型布につめていく作業、じっくりじっくりと桜色の糸で
線を描く刺繍。そういう時間を女性4人で楽しみました。こういう静かな時間を今の女性はもっ
と大切に持てたらいいなと心から思います。自分も含めて、慌ただしい毎日に溺れてしまわない
ように。深呼吸をするような、海にゆったりと浮かんでいるような、そんな時間を毎日の中に

02/18
波が寄せては返すように、息を吸っては吐く呼吸のように。自分の持つ一定のリズムで静かに
波打つ線を七つ重ねて、刺繍を繰り返している。美しい線を描けるように行き先を見定めて。
この形から、きっとどんどんと変化していく。もっと大きく広がってもっとゆったりとのびて
ゆっくりゆっくりと確かめていくように、同じ形を繰り返し刺繍している。 一本の線から
人間は沢山の模様を描く事ができる。その線の向かう先は自分の心しだい。人生そのものです
今日、ようやく手に入れたものがあります。HENRY MOOREのスケッチ画集。お世話になり
っぱなしのギャラリーイトヘンさん。私が関わるようになって初めてギャラリーにお伺いして
打ち合わせをしたとき、座ったテーブルのそばにこの画集が置いてありました。やさしい色の
そう、ちょうど今刺繍をしている枇杷の葉で染めた布の色のようなやわらかなピンクに母と子
のスケッチが印象的な表紙でした。ずっと心にあり時がきたら手に入れようと思っていました
つい先日、ふと手にしてみたら「ちょうど今かな」とすとんと心に届いてきたので私の元へ。
今日はそれを受け取りに。そしてゆっくりジャスミンティーを飲んでいたところとても素敵な
出逢いがありました。静岡で珈琲豆の焙煎をされているヤマガラ珈琲さんです。 イトヘンで
美味しい珈琲が飲めます。いろいろお話をしていて、ふと出身地をお伺いしたら、何と山口県
光市。つい先日私が人生で初めて訪れた山口の土地でした。面白いこともあるものです。今度
静岡のお店にもお伺いしてみたいなあと思いながら、イトヘンから自宅への帰り道。日射しが
とてもあたたかでゆったりした気分で歩いていたら、どこからともなくシャボン玉がふわふわ
舞っているのです。どこにもそれを作った子供達はみあたらなくて、とっても不思議な気分で
どこかからの贈り物の美しい光の玉を見つめていると、シャボン玉のなかに虹が宿りました。

02/15
今年のカゴバックはお手製のコサージュを付ける事にしました。やさしいピンクが基調の布を使い
春一番と共に、もう少ししたらお店にお届けします。全体の写真はまた近々アップさせますね。
3月からの個展の詳細が決まりました。のんびりと全国ツアーです。まず旅立ちは星ヶ丘からです
人それぞれが持つ個人の中の「大切なある部分」 それを包み守る袋を丁寧に作り続けていたい
やわらかに守られるような 小さな包み袋と鞄の作品展です。この作品展は巡回をしていきます
一連の物語のように、一つの場所から次の場所へと 作り続けて紡いでいくという旅をします。
そういえば、今日不思議な夢をみました。颯爽と馬にまたがり、腕を振り上げて声を上げながら
沢山の人々を引き連れて何処かへ向かう女性。 私でした・・・。革命でも起こすのでしょうか

02/09
月の涙
太陽と月にはさまれて 夕暮れのやさしい光を浴び 私は深く深く ゆったりと呼吸をする
太陽 月 私 ちょうど三つは一直線に重なって 宇宙の中の小さな子供の星みたいだった
太陽のあたたかで大きく包む光を受けて 月の冷静に満ち欠けを受け入れる静けさを願った
−− 今月の夜雨の準備をしています。そして今日は満月だと知りました。 雨模様で外は
寒々としているけれど、大地の中ではむくむくと春への準備が整っていきます。目には見え
ていないけれど着実に花開く季節へと移り変わっています。寒いのは苦手だけど、そう思う
ことで大地から力強いあたたかなエネルギーが伝わってくるような気がしました。 今年も
ゆったりと夜雨時間をはじめました。今月のテーマは「大地の中ではもう目覚めている」
そして私は相変わらずバランスはとれていませんが(笑)何だか楽しい毎日を過ごしてます

02/07
私は私の中に海を持っている。
なかなか日記が更新されないので、のぞいてくれる人たちから「大丈夫なの?」と心配の声が・・・
心と体のバランスをじっくりと摂るような時間を過ごしていました。いつも大丈夫、大丈夫と笑って
いるのですが、その実はガタガタでした(笑)なので、一人で静かにものつくりと向き合いながらの
生活です。個展の作品を創っていてふと思いました。私の中に海があると。自分自身を大きく豊かに
包み込むような力が、自分の内側にちゃんとあるのだと。ずっと気持が小さくきゅっと萎縮している
ような感じで、波打ち際で流されたり、また戻ってきたり・・・そんな感じだったのですが、大きな
空から見てみたら、なんとその波自体も私自身が作り出したものだったのです。時には手が付けられ
ないくらいに荒れ狂い私自身を困らせるけれど、小さな波も大きな波も全部をゆったりと見つめると
いつもと変らない大きな海がそこにはあるのでした。 「夕凪のような静けさの中にいたい」とよく
思っていた意味にいまさらながら気がつきました。大きくゆったりと自分自身のことも、周りにいる
人達のことも見守っていられるような女性でありたいと思います。まだまだ毎日修行中なのです。
だからなのかはわかりませんが、今回の個展で小さな貝を沢山作ります。これは私の作る貝殻です。
貝殻は身を守る存在。私の周りにいる人たちがいつも笑っていられるように願いながら、祈りながら
自分自身すら癒せないで困惑しているけれど、私は作る事で自分が癒される事を知っているのでただ
ひたすらに手を動かしています。手にする人がそっと守られるようにと祈りを込めて。小さな貝殻。
200901/31 気がついたら一月も今日でおわり。毎日が本当にあっという間なのはいつものこと
このところずっと刺繍を続けていた作品がようやく完成。大切な手紙をそっとしまうための包み。
私には本当に大切にしてきた手紙がある。今のモノ作りを続けてこれたのはその人からの言葉が
あったからだと思う。これからまたひとまわりもふたまわりも大きく羽ばたくために、届けられ
た言葉を大切に胸にしまって、温めるようにして自分の愛を育てていきたいと思い、そのための
包みフクロを作った。言葉がたくさん詰まっている。その重みをやわらかに受け止める包みです
28日。 私は久しぶりにものすごく唐突に旅をしてきました。山口県の光市というところへ。
最近知り合った方が「きっと好きな感じのお店です」といってアンティーク家具と食器のお店を
教えて下さって。その住所が「光市虹が浜」。今年はお正月早々に虹を見てしまったので何だか
その住所がどうしても気になってしまい、お店の雰囲気もかなり好きな感じだったので、本当に
唐突に・・・・前日の夜、「明日行ってみよう!」といきなり新幹線で山口へ向かったのでした
不思議なもので、一応下調べはしていたからか、何の問題もなくお店に辿り着く事ができました
本当に素敵なお店でした。とてものんびりとした街で、そのお店の他には行く所もなく・・・。
お店の方としばらく話をしました。古い民家を使って、白い食器やアンティークの家具が居心地
よさそうに並んでいました。とても自然なかんじで無理している所が全然なくって、気持の良い
空間です。ご夫婦で何店舗かのお店をされているそうで、お二人とも本当に素敵な方で、初めて
会ったはずなのに共通の繋がりが沢山あって、気がついたらもの凄く話してて長居してました。
人と人や、大切にしていることなどが共通していると、どこへいってもちゃんと繋がっているの
ですね。本当に不思議な時間でした。たった一軒のお店のために山口まで旅をするという行動も
気持ちのいい時間として過ぎていき「行ってよかった〜」と気分も上々に帰って来たのでした。
行動する力と、運命を動かす力はきっと同じパワーだと思うのです。情熱的に生きていたい。

200901/26 旧暦の元旦に製作中の刺繍を。これは3月に開催する星ヶ丘の個展のための作品
この柄の花は白山吹。私の人生にとってとても大切な「実りのシンボル」としている花なのです
私の「七重」という名前は「七重八重 花は咲けども山吹の・・・」という有名な和歌から頂い
て祖父がつけてくれたのですが、ある時山吹の花には実がならない。という事を知りました。こ
れは正式には八重咲きの山吹の花には実がならないということだったのですが、何となく実りの
ないことが淋しく思えていたのです。そんなときに、ある人が「白い山吹があるのだけど、それ
には黒く美しい小さな実がなります」と教えて下さいました。それ以来、私は自分の大切な花と
して白山吹に思い入れがあり育てています。 今回の個展の作品作りでは本当にいろんなことを
思い、考えています。大切なものをもっともっと大切にしたい、どんなものからも守られるよう
やわらかに包めるものを作りたい。そんなことを思いながら縫っていると、縫うこと自体が本当
に愛のある仕事なのだと改めて思わされ、そういう時間をもっと沢山の人に知ってもらいたいと
感じているので今年はワークショップも沢山開催する事にしました。自分の中にある愛をじっく
りと育てながら、ゆったりと縫っていたい。最近は心からそう思って日々お仕事をしています。

01/19 「風のラブレター」−Adam&Eve のボートの鞄 春物は作るのが楽しい。楽しい。
この鞄は揺れると「しゃらん」と小さな音をたてる。貝殻のような小さな小さなスパンコールが
重なってたてる音。私は小さな音がとても好きだと思う。それに気がついたのはある人がこんな
質問をしたからだった。 「あなたの一番好きな音は?」 それまで気がつかなかったけれど、
私は風の音が好きだった。樹々を揺らす音。雨粒が葉に落とされる音。窓を閉めていても聞こえ
てしまうような風が空を駆け抜ける音。その人と聴いた雨の音なんかも本当に最高に素敵だった
音は何かと何かが重なって初めて響くもの。そんなことをふと考えている。いつか風の吹いた後
雨が大地に沁み込んでいく音を聴いてみたい。それを心に沁み込ませて、鞄を作ってみたい。
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